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ピラトについて

  • 執筆者の写真: saitama-choir
    saitama-choir
  • 2015年3月10日
  • 読了時間: 3分

今日は、小笠原先生のご指導でシューベルトの音取りをしました。後半はちょっとムリヤリでしたが、Credoの387小節目まで取ってあります。今日お休みだった団員の皆さんは、各自さらっておきましょう(僕自身まだ取れてないので、頑張って音取りします!)

ところで、今日、練習をしていて気になったことが……。

ちょっと長文になってしまってごめんなさい。

“Crucifixus etiam pro nobis:sus Pontio Pilato passus, et sepultus est. ”

(ポンテオ・ピラトのもと、我らのために十字架にかけられ、苦しみを受け葬られたもうた。)

Credoの中の一節ですね。僕は音楽理論にはあまり詳しくないので多くは語れませんが、このようなドラマチックな歌詞でありながら、「Pontio Pilato」のところで和音が一瞬、長調になります。実際に長調になっているかは定かではありませんが、僕の耳にはそう聞こえる……。

そこで帰り道、ピラトについて少し調べてみました。

ピラトといえば、言わずと知れた「キリストを十字架にかける判決を下した、ローマ帝国の行政官」です。素人目にはイスカリオーテのユダと同じくらい、大罪人です。しかし、ちょっと調べるとそうでもないようです。

もともと、ピラトの性格は残虐で、処刑や戦いを楽しんでいるようなところがある人物だったそうです。しかし、ユダヤの司祭たちがイエスを引き渡しに来たときの罪状は「自らを『神の子』と名乗っている」、「ユダヤ教会を冒涜した」などでした。実際にイエスを尋問しても、ローマに敵対していないこともあり、「私はこの男に罪は見出せない」という心情だったそうです。しかしながら、民衆の圧力に負けて死刑の判決を下します。

ここに一枚の絵があります。ティントレットの描いた「ピラトの前のキリスト」です。ここで、ピラト(赤い服の老人)は手を洗いながらイエスとは目を合わせず、右下のユダヤ司祭たちの方を見ています。「私がイエスの処刑を決定したのは立場上仕方なくのことで、その決定は貴方がたユダヤの要請に応えただけであり、イエスの死は私には関係ない」ということを示しているそうです。まるで「私は別に仕事をしただけで、自分の手を汚したわけじゃない」とでも言いたげです。そんな顔を「手を洗いながら」てしまうのは人間の浅はかさでしょうか。因みに、キリストが張り付けられた十字架には「ユダヤ人の王、ナザレのイエス」とり、罪状がローマには全く関係ありません。これもピラトの心情の表れなのでしょう。

話を本題に戻しましょう。

ピラトはイエスの処刑後、自らの行いを悔い改め、後に熱心なキリスト教徒になったそうです。また、先の「私はこの男に罪は見出せない」という、イエスの無罪を告げる言葉は聖書の中に何度も(一説には5回とか)出てきます。このため、一部の教会ではピラトを「聖人」としているとか。それゆえの「長調」なのかもしれませんね。

シューベルトがピラトを「聖人」と見ていたかどうかは分かりません。でも、ピラトがそういう評価を受けることもある人物であることは間違いないようです。

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