力を抜く、ということ。
10日の合同練習、お疲れさまでございました!
懸案だった6曲目も確認できたし、「人数がいっぱいいるってすっごくラク♪」ということもあらためて実感できました。あれだけの大曲になると、お互いに助け合わなきゃ、最後までたどり着けないですね~、なんてしみじみ思いました。
それはそうと。
時々先生が(特にピアノで高音域を出すときなどに)「力を抜いて!」とおっしゃいます。
……、正直、とても難しい指示です。
力を抜きすぎれば、芯のないヘロヘロな声になってしまう。しかも響きが暗くなって年寄り臭い。
かといって、余計な力が入ってたら目標の音に当たらない。そしてこっちは、文字どおり耳が痛い……。
私としては、先生の言う「力を抜いて!」は、きっと、「(首から上の)力を抜いて!」なんだと思って聞いています。
普段の話し声なら、腹筋や横隔膜の働きは必要ないですが、
歌声を作ろうと思ったら、大臀筋から腹筋に横隔膜、さらに上って輪状甲状筋に至るまで、ある程度緊張させて(要は力を入れて)おかなければ、声帯振動が「声」にならない。
かく言うワタクシ、大学卒業後、しばらく(10年程度)のブランクがありましたが、一番はじめに衰えたのが高音域でした。特にファルセットを出すときなどは意識的に力を抜くイメージですが、そもそもの声を出すジェネレーター自体が緩んでしまうと、出るものも出なくなる。
(そのときの焦りが、今思えば埼フィルとの出会いでしたww)
そんなことを考えると、松井先生の団体が行っている「立って歌う」というスタイルって、とてもいいことだと思うんですよね♪
立っているときに力を抜きすぎると転んでしまいますから、イヤでも最低限姿勢をキープする力は身体に掛かります。(試しにいすに座って、背もたれに寄りかかって歌ってみると、違いがはっきり分かるはずです。)
ほら、プロの声楽家って、常に筋肉に意識が行っているせいか、とても姿勢がいいですよね?